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60歳で会社を退職 - 私の60年間 -

早いもので、今年も、もうすぐ11月ですね。
歳を取ると、1年があっという間に過ぎるような気がします。

定年の日が近づくと、
目を閉じれば、いろんなことが思い出されます。
そんな思い出を、少し書き綴ってみました。

少しの間だけ、お付き合いください。

・・・

今年のお正月は、
昨年のいろんなことを思い出しながら、アメブロを書いていました。


それから数日後、コロナに感染してしまい、
ドタバタで1年が始まりました。

2月には、半年間、彼氏と同棲をして家を出ていた娘が、入籍をしました。
婿さんが、わが家にあいさつに来たり、
両家の顔合わせをしたりと、
私にとっては、初めての経験が続きました。

母の体調が悪くなり、介護する時間が増え、
仕事との両立で大変になってきたのは6月頃のことです。

足のむくみ、食事量の減少、
そしてだんだんと歩くのも、おぼつかなくなっていきました。
そんな母を、なんとか支えたいと思いながら過ごす日々でした。

・・・

そして迎えた夏、連日の猛暑が続く中、
8月に最愛の母が亡くなりました。

胸に、ぽっかり穴が開いてしまったような、
そんな日々が続きました。
おかげさまで、なんとか四十九日も無事に終わり、
今は落ち着いた気持ちで過ごせるようになっています。

・・・

ついこの間まで「暑い、暑い」と言っていたのに、
気がつけば朝晩は少し肌寒くなってきましたね。
知らないうちに、季節は静かに進んでいました。

そしてこの12月で、私は還暦を迎えます。
思えば60年という年月は、長いようで短いものでした。

・・・

学校を卒業して社会に出てから、もう41年。


大学受験に失敗し、やむなくハローワークで仕事を探したあの頃が、
まるで昨日のように感じます。

その頃、世の中はバブルの真っ只中。
私は大学受験の失敗を取り戻そうと、
馬車馬のように、がむしゃらに働きました。

残業は月80時間を超えることも多く、
若いながら、給料も今の2倍以上ありました。
必至で働けば、お金は貯まるんだなと、
自分の財産が増えていく喜びを知りました。

しかし、バブル崩壊とともに、世の中は一気に
不景気に。

そんな時期に、私は結婚をしました。
幸い3人の子供にも恵まれ、とても幸せな日々でした。
子供の成長を見るのは、何よりの生きがいです。

結婚後も家族のために、私はがむしゃらに働き続けました。
そう、家族を守るために。

けれども、30年に及ぶの不況の波は、
私にも容赦なく襲いかかったのです。

長引く不況の中で、
私は3度もの会社の倒産を経験したのでした。
長いところで9年、短いところでは9ヶ月。
そのたびにハローワークで職を探し、
また一からのやり直しです。

倒産直前の職場は、いつも殺伐とした雰囲気でした。
その光景は、今でも脳裏に焼き付いています。

3度目の会社の倒産を経験したのは
私が36歳のときでした。

再びハローワークで職を探したのですが、
35歳以上の転職は厳しく、
今までの経験を活かせる職は、なかなか見つかりませんでした。

人生をあきらめかけていた頃、
知人の紹介で今の会社に出会い、今までとは畑違いの仕事でしたが、
なんとか今日まで働き続けてこれました。


それから22年、今年の12月で、私は定年を迎えます。

再雇用の選択肢もありましたが、 

「もう、いいんじゃないか」 ・・

そんなことを感じるようになり、退職の道を選びました。

有給消化を含め、この現場に通うのも、あと数日。
長かったようで、あっという間の22年間でした。

22年間、いろいろありました。


同僚ともめたこともあれば、
腹が立つこともありました。
嫌なことも、もちろんありました。

それでも今は、妙に懐かしく感じます。

私は、静かに会社を去るつもりです。
ロウソクの火が消えるかのように、そっと。

そもそも、そんなに責任のある仕事をしていた訳でもなかったし、
ただ作業員がひとり減るだけ。
その程度のことです。



ただ、親しかった下請けのおっちゃんに
「12月に、定年で辞めるねん。」って伝えたとき
「寂しなるなぁ・・」と涙ぐまれた瞬間は、
胸にグッとくるものがありました。

・・・

来年からは、新しい生活が待っています。
経済面では少し不安もありますが、
なんとか工夫をしてやっていこうと思っています。

気温が下がると、気持ちも少し下がり気味ですね。


来年のお正月は、どんなお正月になっているのだろう?

 ・
 ・
 ・

「長い間、お世話になりました。
楽しいことも、たくさんありました。
22年間、本当にありがとうございました。」

note でも、今の心境を書いているので、
よかったら、読んでみてくださいね。↓↓

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

もし、心に残るようなことがあれば
X(エックス)の方へコメントください。
https://x.com/kantyan5924/status/1981726622215499997

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この記事を書いた人

こんにちは!
このブログでは、何歳からでも学び直しができること、そして第二の人生をもっと楽しくするためのヒントを発信していきます。

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